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2025.12.26

CCJ Interview ー キャリアサポートの新章へ ー

CCJ Interview

ー キャリアサポートの新章へ ー
CCJのレゾンデートル”raison d’être”ー。

それは、舞台芸術の振興に加えてダンサーやクリエイターひとりひとりの「いま、そして、これから」に寄り添うことではないだろうか。CCJの『キャリア・サポート』は、CCJと関わる才能豊かな人材を多方面から活かしていくための仕組みとして構想されており、舞台芸術を担う人材が、自らの意思でキャリア選択できるよう、その歩みに寄り添うことを目指している。パラレルキャリアはもちろんのこと、人生の節目におけるキャリア・トランジションも視野に入れながら、それぞれのフェーズに応じた歩みを、中長期的にバックアップしていく考えだ。この活動に今回、CCJは、新たに強力なパートナーを迎えた。『キャリア・サポート』の更なる拡充と制度的飛躍のため、人材派遣事業(人材紹介、アウトソーシング等含む)を営む株式会社コスモスとの業務提携がスタートする。
今回のCCJ Journal Interviewでは、株式会社コスモス 取締役の柴田氏に、提携の背景、ダンサー支援に踏み出す理由、そして目指す未来像を聞いた。(聞き手はCCJ Journal 編集長 田中瑞穂)

 



出会いは偶然、課題は必然

―CCJとの出会いから教えてください。

柴田 今年に入って、とある席で、CCJ代表の中沢さんと知り合うご縁があったのですが、お話を伺ってみると、中沢さんの活動領域が私にはとても新鮮で・・・、ご経歴も大変興味深かった、というのが最初の出会いでした。出会いから回を重ねてお話をしていく中で「ダンサーのキャリア支援に課題がある」という話題になりましたが、そこは偶然にも、弊社が就業支援の会社なので「では一緒に何かお取組みできませんか」と自然に流れていったように記憶しています。

業務提携の形はどのように?

柴田 人材紹介や派遣業は許可が必要な事業です。上記のとおり、お話が盛り上がったこともあり、これは両社の強みを活かすべく自然と、「弊社の許可や資格を活用してご一緒しませんか」というお話に。私としては「ぜひご一緒させてください」という気持ちが強かったですね(笑)。



「バレエダンサー」は会社の特色になる

ダンサー領域は御社にとって異色では?

柴田 そうですね。これまでも弊社は、アスリート領域での人材とは多少の接点はありましたが「バレエダンサー」は全くの初めてとなります。逆に、そこに強い魅力を感じましたね。競争の激しい人材マーケットにおける大きなアドバンテージになり得る可能性を秘めていると感じています。

バレエダンサーの強みはどこに?

柴田 集中力、体力、継続力。幼少期から培われた豊かな資質がある。働き方の多様化が進む中で、ブランド力のある人材を適切にマッチングできることは、企業側にとっても価値のあること。また今の時代に合っているなという感覚も持っています。



バレエダンサーが求める働き方と企業側ニーズとのマッチング設計

労働市場の変化はどう見ていますか。

柴田 フルタイム正社員だけの働き方は減っていて、企業も多様な働き方を認める方向に加速しています。スキマバイトのような動きもありますが、私たちが狙うのは“その中間”。安定して定着する働き方です。

マッチングはどんな情報で?

柴田 人材は“カタログ”がないので、個人情報は除いた形での簡易プロフィールが重要です。週何日働けるか、どのようなスキルがあるか。特に今回は、ダンサー側の希望条件(舞台・レッスンとの両立)を明確にして、彼ら彼女らが安心して就業できる形を目標に、企業側に提示していきたいと考えています。

就業後のフォローは?企業での就業経験がないダンサーも安心できますか。

柴田 はい。今回の取り組みは、就業経験のないダンサーでも安心してパラレルキャリアを構築していけるよう、キャリア相談からオンライン学習、ジョブマッチングまでを無料で提供する形式をとっています。企業での就業が決まってからも、弊社担当者が職場見学から同行し、就業後も巡回して支援します。CCJさんのサポートに加えて、弊社担当者が実質的にメンター役を担うので、企業勤務が初めての方でも不安を減らせるのではないかと思っています。
さらに、今回の取り組みの特色として、将来的に舞台からいったん距離を置き、キャリア・トランジションを検討するダンサーの相談も視野に入れています。
「いま踊り続けるための仕事」だけでなく「踊ることから次のフェーズへ移行する際の選択肢」も含めて、段階に応じたキャリア設計を一緒に考えていく仕組みです。これもCCJさんと取り組むことで実現する大きな特徴で、他社にはないサービスであるだけでなく、ダンサーやクリエイターにとっても、生涯、踊ることやクリエイトすることに向き合うための“心強い伴走者”になれると信じています。



価値観のシフトチェンジ。だからこそ“かっこよく”定着させる

協業のゴール像は?

柴田 理想は「バレエダンサーのパラレルキャリアといえばコスモス、CCJからコスモス」という流れが定着することですね。口コミ的に広がり、企業にも安定して認知される状態をつくりたいと考えています。

最後に

柴田 まだまだメジャーなスタイルではないバレエダンサーのパラレルキャリアですが、モデルケースをつくって、「かっこいいライフワークバランス」として提示できれば、空気が変わっていくのではないでしょうか。両社にとって文字通りチャレンジングな取り組みであると思っています。


バレエダンサーとして誇り高く舞台芸術に関わりつつも、社会人としての足場も確保しながら安定して自身のキャリアを築き上げることが、これからのスタンダードスタイルになる未来を信じてー。CCJのチャレンジは続く。

 

 

柴田美保子(しばた みほこ)
株式会社コスモス 取締役

大学卒業後、クリスチャンディオール ジャポンを経て、求人媒体の広告代理店にてキャリアを形成。2001年に株式会社コスモスへ入社し、千葉・東京・横浜の各支店長を歴任し、人材領域における幅広い実務と組織運営を担ってきた。現在は取締役として、確かな専門性と洗練された判断で、人と企業の最適な出会いを支えている。

 

 

田中 瑞穂(たなか みずほ)
CCJ Journal編集長
大学卒業後、株式会社サザビーリーグにて国内外のライフスタイルブランドビジネスにおける情報システム、WEBディレクション、WEB戦略、デジタルマーケティング、EC構築リプレイス、デジタル人材育成、全社DX推進など多領域を担当。ブランドの世界観を言語化し、ファッション・美容・ライフスタイル領域の感性を磨いたのち独立。現在はみずほコンサルティング合同会社代表として、企業のブランディングやデジタルマーケティング支援に従事している。中でもスキンケア、スパに精通しておりサロン、ビューティ関連ブランドとの協業にも注力。CCJでは、IT/デジタルの知見に加え、図書館司書資格と“活字を愛する感性”を基軸に、編集長として、舞台芸術へのまなざしを、編集という技術で研ぎ澄まし、届けている。

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