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2025.07.18

アール・ドゥ・ヴィーヴル(Art de Vivre)― 美しく、よく生きるために

皆さんはフランス語の<アール・ドゥ・ヴィーヴル(Art de Vivre)>という言葉をご存じですか?

日本語に訳すのは難しいといわれるこの言葉は、直訳すれば「暮らしの美学」、「心豊かに生きること」。でも実際には、もっと柔らかく、日々の暮らしに近い意味合いを持ち、
食べること、装うこと、時間を過ごすこと―。
どれも生活の一部であると同時に、自分らしさを映す“表現”といえます。

私がこの言葉に出会ったのは、今から15年ほど前のこと。仕事柄、フランスの方々と接する機会が多く、フランス文化に関心を寄せていたときに、アート番組を通じて知ったのがきっかけでした。この言葉を知ってから、私は日常の選択を、少し違った視点で見られるようになった気がします。
『近代美学入門』(ちくま新書)の著者で友人の井奥陽子さんによると、
「風に舞う桜の花びらに思わず足を止め、この感情はなんだろうと考えたなら、その時はもう美学を始めている」ことになるといいます。

直島ベネッセハウスにて ⒸTakako Urabe 瀬戸内の虹 ⒸTakako Urabe


CCJはダンサーも観客も、そんな“美学”を享受しあえる場です。
踊ること、観ること、知ること、そしてそれらに伴うファッション、食、アート、
すべてがアール・ドゥ・ヴィーヴル。

「日常を美しく、自分らしく生きる」。
舞踊を通じて、日々の「美学」を一緒に紡いでいきませんか。

瀬戸内の空 ⒸTakako Urabe

 


Photo: 阿部裕介

CCJプロモーションディレクター
占部隆子

10年以上にわたるベネッセアートサイト直島(BASN)のPR、地中美術館をはじめとする直島のアート施設責任者の経験を経て、現在は東京にて、直島や瀬戸内国際芸術際を軸とした企業・団体連携等の渉外業務に従事している。また、アートとビジネスの関係性に着目し、BASN対話型鑑賞ファシリテーターとしても活動中。前職ではテレビ出演やラジオパーソナリティー、司会など、アナウンサーとしての経験も持つ。

CCJ代表の中澤とは、2011年に直島で出会い、コロナ禍“プロのバレエダンサーのパラレルの活躍を応援したい”、“ダンサーや観客がともに高め合うプラットフォームのような場を作りたい”という中澤の志に共鳴し、CCJの立ち上げに参画。趣味は芸術鑑賞。自身も生田流筝曲皆伝を有する。
ベネッセアートサイト直島

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