皆さんはフランス語の<アール・ドゥ・ヴィーヴル(Art de Vivre)>という言葉をご存じですか?
日本語に訳すのは難しいといわれるこの言葉は、直訳すれば「暮らしの美学」、「心豊かに生きること」。でも実際には、もっと柔らかく、日々の暮らしに近い意味合いを持ち、
食べること、装うこと、時間を過ごすこと―。
どれも生活の一部であると同時に、自分らしさを映す“表現”といえます。
私がこの言葉に出会ったのは、今から15年ほど前のこと。仕事柄、フランスの方々と接する機会が多く、フランス文化に関心を寄せていたときに、アート番組を通じて知ったのがきっかけでした。この言葉を知ってから、私は日常の選択を、少し違った視点で見られるようになった気がします。
『近代美学入門』(ちくま新書)の著者で友人の井奥陽子さんによると、
「風に舞う桜の花びらに思わず足を止め、この感情はなんだろうと考えたなら、その時はもう美学を始めている」ことになるといいます。
![]() |
![]() |
CCJはダンサーも観客も、そんな“美学”を享受しあえる場です。
踊ること、観ること、知ること、そしてそれらに伴うファッション、食、アート、
すべてがアール・ドゥ・ヴィーヴル。
「日常を美しく、自分らしく生きる」。
舞踊を通じて、日々の「美学」を一緒に紡いでいきませんか。

瀬戸内の空 ⒸTakako Urabe
![]() Photo: 阿部裕介 |
CCJプロモーションディレクター |