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2022.10.02

CCJ 10月のおすすめ:アメリカ屈指のバレエ団初来日 ヒューストン・バレエ

アメリカでもバレエはとても盛んで、世界中からプリンシパルを夢見てダンサーが集まるバレエ大国です。世界的に名の知られたバレエ団もたくさんあります。
その中でも特に優秀なダンサーが集まるテキサス州ヒューストンを本拠地とするヒューストン・バレエが初めて来日することになりました。

日本人ダンサーも複数在籍

プロのダンサーになりたい方にとってアメリカのバレエ団は大変魅力的に感じることでしょう。それは日本人ダンサーが多くのバレエ団に在籍していること、ダンサーの移籍が活発で常に気になる存在であることなどが理由として挙げられるでしょう。
ヒューストン・バレエにもアメリカン・バレエ・シアターから2014年に移籍した加治屋百合子がプリンシパルとして在籍しています。また吉山シャール ルイ・アンドレもプリンシパルですし、他に加藤凌、藤原青依、福田有美子、アクリ士門、脇塚優が在籍しています。2021年3月まで飯島望未(現Kバレエカンパニー プリンシパル)がプリンシパルとして在籍していたのも記憶に新しいですね。
今回はカンパニーでの来日ですから、アメリカで活動している日本人ダンサーが自分の属しているカンパニーで踊る姿を見られる絶好の機会となります。

ウェルチ版『白鳥の湖』

上演演目はウェルチ版の『白鳥の湖』です。スタントン・ウェルチはヒューストン・バレエの芸術監督でこの作品は2006年に発表されました。男性の群舞が多く、第1幕のパ・ド・トロワはなく4人の花嫁候補が第1幕から登場してバリエーションを踊ります。
ジークフリート王子はまず人間の女性としてオデットと出会います。オデットが「白鳥に変えられた人間」という点が強調されているのが特徴です。人間と白鳥との違いを衣装で、ドレスかチュチュで区別できるようにしているのでとてもわかりやすく物語も自然に展開していきます。
群舞がよく出てくること、民族舞踊もダイナミックであることなどから、見ていてわかりやすく楽しい舞台です。この「わかりやすさ」もアメリカのバレエ団の特徴と言えるかもしれません。どんなお客様でも楽しませる、そういう開かれたバレエ団の全幕作品が鑑賞できるのです。

全4公演で主要キャストは3組です。ベッケイン・シスクとチェイス・オコーネル、加治屋百合子とコナー・ウォルシュ、サラ・レイン(映画『ブラックスワン』でダンスダブルを務めた)と吉山シャール ルイ・アンドレです。
カンパニーが一丸となって行う初の来日公演をどうぞお見逃しなく。(文:結城美穂子)

20221029()30()
会場:東京文化会館
開演: 12時、17

チケット料金:7000円〜25000

詳しくは:光藍社

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